第4章 調べる

自分のデスクに戻るやいなや、〔新人教育 研修・・・〕

パソコンに打ち込み、新人教育とは何ぞや、を調べ始めた。

「ふむふむ、新人教育のやり方はたくさんあるんだな」

「社内の先輩が教えるのはOJTで、社外の研修などはOff-JTって言うのか・・・」

パソコンに向かってぶつぶつ独り言をいっていると、隣の席の後輩の優子ちゃんがマスカラのフサフサした目を向けて聞いてきた。

「かずみさん一人でなにしゃべってるんですか?」

「うん。ちょっとね。いま常務から、来年の新卒入社のOJTを担当するように言われたから、まず新人教育関連のことを調べてるの」

「えー!新人教育って大変そうですね、ただでさえかずみさんみんなからいつも、あれこれ質問されているのにー!あっ!私もその一人ですけどぉ!確かにかずみさんがいなかったら、いま私何にも出来ていないかも!」

「あまり、頑張りすぎないでくださいね。手伝えることあったら言ってくださいね」

「でも、今日はこれから合コンなのでお先に失礼しまーす!」

「おつかれさまでーす」

優子ちゃんはお茶目で愛嬌があり、かずみにとっては妹みたいな存在だ。

忙しかったりで、社内がピリピリしている時はちょうどいい感じで和ませてくれている。

「はい、お疲れさまー」

かずみはそれからしばらくパソコンとにらめっこを続け、会社を出るころには、時計の針がいつもより一時間ほど遅い時刻を指していた。

(注)
この小説はフィクションです。
実在の人物や企業とは一切関係ありません。