第3章 めぐりめぐる

たしかに、思い返してみると、私はなぜか周りから親しみを持ってもらいやすいタイプのようだった。
今まで、友人関係や先輩後輩にも恵まれており、和気あいあいとした人間関係を築いてきたように思う。多感な学生時代にも目立ったトラブルに巻き込まれることもなく過ごしてきた。

部活動は卓球部で、後輩に基本的な技術指導をすることもあったが、ダブルスは例外として、手取り足取り教えるという作業は特になかった。

学級委員や何かのリーダーになった経験もなく、せいぜいクラスで班分けがあったときに、1度か2度、その班の班長になった経験があるくらいで、

班長の役割はなんだったか・・・と思い返そうとしても、思い出せない程度のことだ。

多少何か指導する役目を経験してくるべきだった。

わからないことや不得意なことは自然と誰かが補ってくれていたし、なんとなくここまで来れてしまった・・・

苦労は買ってでもしろって、こういうときのためか・・・

だらだらといろんな思いが頭の周りをメリーゴーランドのように、ぐるぐる回っていた。

その回想メリーゴーランドが2回転目に差しかかろうとしていた瞬間、

かずみは、はっと我に返った。

こんなことをしている時間はないわ!

まずは社員教育ってどんなものか調べなきゃ!!

第4章へ続く・・・

(注)
この小説はフィクションです。
実在の人物や企業とは一切関係ありません。